「やめる」ことから始める、シンプルな生活のすすめ

価値観

「新しいことを始めよう!」

そう思って色々始めてみるものの、なかなか続かない…。そんな経験ありませんか?最近は「何を始めるか」より「何をやめるか」を意識的に考えるようになりました。

「やめる」ことの難しさ

実は「始めること」って意外と簡単なんです。でも「やめること」は本当に難しい。

その背景には、人間の心理に関わる3つの重要な効果があります:

コンコルド効果

すでに投資してしまったものへの執着が強くなる心理効果。 例:「これまで時間をかけてきたんだから…」と、実は不要なものを続けてしまう

サンクコストバイアス

過去にかけたコスト(時間やお金)を考慮して、合理的でない選択をしてしまう傾向。 例:「もう10万円使ったんだから…」と、損失が増えても諦められない

プロスペクト理論

人は利得よりも損失に敏感に反応する傾向。 例:「やめることで失うもの」を過大評価し、「やめることで得られるもの」を過小評価してしまう

時間は有限、でも欲望は無限?

1日24時間。これは誰にでも平等に与えられた時間です。

でも私、困ったくせがあって:

  • 空き時間があると何か始めたくなる
  • 暇や退屈が苦手
  • つい、スマホを見てしまう

実践例:SNSとの付き合い方

最近試してみたこと

  • インスタグラムの使用を週1回のログインに制限
  • アプリを削除してPCからのアクセスのみに
  • 友人の近況は週1でまとめてチェック

結果:特に問題なし!
(もし不都合があれば、いつでも元に戻せばいい)

「やめる」ことへの恐れ

なぜ人は「やめること」を怖がるのか

  • 楽しみが減ると思ってしまう
  • プラスの面が見えにくい
  • 特にお金が絡むと顕著

例:仕事を減らす→収入減→生活レベル低下→怖い!

ECRSフレームワークの活用

実は業務改善でよく使われるECRSというフレームワークが、生活改善にも使えるんです。

ECRSの4つの視点

  1. Eliminate(排除)
  • 完全になくせないか?
  1. Combine(統合)
  • 何かと一緒にできないか?
  1. Rearrange(変更)
  • 順番を変えられないか?
  1. Simplify(簡素)
  • もっと簡単にできないか?

実践例:昼食習慣の見直し

最近、昼食を食べる習慣を見直してみました。

ECRSの視点で分析すると:

Eliminate(排除)

  • 昼食自体をスキップ
  • 2ヶ月経過、体調問題なし
  • 時間とお金が浮いた!

Combine(結合)

  • 朝食の量を増やして対応
  • 2食で3食分の栄養を摂取

Rearrange(交換)

  • 12時に食べるのをやめる(11時や13時以降に食べる)
  • ランチピークの混雑解消

Simplify(単純化)

  • 夕飯の残りを詰めるだけ
  • 考える時間を省略

私の場合は、Combineを実践しました。

「引き算」が生活を豊かにする

シンプルに生きるコツ:

  • 食べて幸せ
  • 寝て幸せ
  • 悩みすぎない
  • 楽な方を選ぶ

結果として:

  • 時間が増える
  • 心の余裕が生まれる
  • 本当に大切なことに集中できる

「引き算の法則」って、実は人生を豊かにする秘訣なのかもしれません。みなさんも、「やめること」から始めてみませんか?

意外と、手放すことで得られる自由があるはずです。

ただし、全部やめちゃうわけではありません。大切なのは、自分にとって本当に必要なものを見極めること。それができれば、おのずと「やめるべきもの」が見えてくるはずです。

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