人生の大きな転機って、主に3つの要因から生まれると思うんです。「人との出会い」「本との出会い」そして「出来事との出会い」。今日は、私の人生を大きく変えてくれた「ある社長との出会い」について話してみたいと思います。
ある社長との出会い
2019年6月。まだ営業職として働いていた頃のこと。
取引先を回っている中で、妙に気になる社長さんがいました(ここではI社長と呼ばせてもらいます)。他の社長さんたちは忙しく動き回っているのに、このI社長はいつも事務所でゆったりとしていて…。
ある日、思い切って聞いてみました。
「他の社長さんは外に出て忙しそうなのに、なぜいつも会社にいらっしゃるんですか?」
緊張しながら、失礼のないように言葉を選んで質問したんです。
すると返ってきた答えが…
「考えることが俺の仕事だから」
衝撃的な考え方
話を掘り下げていくと、こんな考え方とのこと
- 社長が現場の仕事を手伝っても、本質的な解決にはならない
- 社長の仕事は、現場がうまく回る仕組みを考えること
- つまり、お金を準備すること
- 人を補充するにもお金が必要
- 社員に還元するにもお金が必要
- その資金をどう工面するかを考えるのが社長の仕事
当時の私には衝撃的でした。毎日取引先を回って、新規開拓に走り回っていた自分には、まったく想像できない世界。
でも、なぜかものすごく惹きつけられたんです。
転機は突然に
それからというもの、勝手にI社長をメンターとして、しょっちゅう教えを乞いに通いました。私にとっての「リアルな金持ち父さん」でした。
ある日、思い切って聞いてみたんです。
「自分も起業できますか?」
I社長の返事は即答でした。
「できるよ、誰でもできるよ」
I社長から学んだこと
1. 原理原則
- とにかく考える時間を作ること
- 考えたら行動すること
- 心理的安全性(特に金銭面)を確保すること
- 最初は売上がなくても最低限の収入を確保しておくこと→アルバイトでもなんでもいい
- キャッシュフローが±0なら問題なし
2. 具体的なアクション
その教えを元に、実践したこと
- 正社員を辞めて施設警備員のアルバイトへ→仕事は楽で、自分の時間が作れる仕事を選択
- 生活費の見直し→外食を控える、楽天経済圏でポイント活用
- 毎日「自分はどうなりたいのか?」を考える時間を作る
なぜこの出会いがターニングポイントになったのか
世の中には、I社長と同じようなことを言っている人はたくさんいます。でも、なぜ私にはこの出会いが特別だったのか。
理由はいくつかあると思います
- 実際に会って話を聞けたこと(ミラーニューロン効果)
- 仕事への漠然とした不安を抱えていた時期と重なったこと
- 年齢があまり変わらなかったこと
- 「できる」と後押ししてくれたこと→具体的な方法を掘り下げて一緒に考えてくれた
成功者ほど挑戦を否定しないんです。自分も挑戦して成功したから分かるんでしょうね。
5年経った今
あれから約5年。この決断は間違いなく正解でした。
- 時間も増えた
- お金も増えた
- 何より「自分らしく」生きられている
日々の積み重ねは決して無駄にはなっていません
- 本を読んだり
- 教育系のYouTubeを見たり
- トレーニングをしたり
- 新しいことに挑戦したり
- 失敗したり
- やっていることをやめたり
でも、全部が全部「繋がっている」んです。
時間ができたことで「考える」ことができるようになり、客観的に物事を見られるようになりました。自分のことが、もっと分かるようになった気がします。
人生を変えるような出会いって、案外身近なところにあるのかもしれません。これからも、そんな素敵な出会いを大切にしていきたいと思います。
偶然の出会いが、人生の大きなターニングポイントになる。そんなドラマチックな展開が、実は誰にでも起こりうるんじゃないでしょうか。
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