心に響いた一節
みなさん、Superflyの「愛を込めて花束を」という曲をご存知でしょうか?
この曲の中に「綺麗なものは遠くにあるから綺麗なの」という歌詞があります。
この一節に出会った時、「あぁ、なんてしみじみとした真実だろう」と思わず考え込んでしまいました。
富士山が教えてくれること
この歌詞の真意を理解するのに、とても分かりやすい例えがあります。それが富士山です。
遠くから眺める富士山って、本当に美しいですよね。まさに日本の象徴として、心を打つ荘厳な姿。写真に収めたくなる完璧な風景。でも、実際に近づいてみると…意外とゴミが散乱していたり、マナーの悪い観光客の痕跡があったり。
なんだか人生の縮図のようで、ちょっと考えさせられます。
憧れという魔法
これって、人との関係にも当てはまると思います。
例えば、遠くで見ていた憧れの人。「この人と付き合えたら、きっと毎日が素敵なんだろうな」なんて思っていたのに、実際に親しくなってみると…。
見た目の問題じゃなくて、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、思わぬ性格の不一致が見えてきたり。
最近では「蛙化(かえるか)」なんて言葉もあるそうですね。
憧れの存在が、近づきすぎることで急に普通の存在に見えてくる現象。なんだか切ないけれど、人生によくある話かもしれません。
憧れは憧れのままで
実は、憧れは憧れのままでいいこともあると考えてます。
だって、手に入れようとすると…お金も時間も必要になってきます。
「欲しい!」と思っていた高級車。でも、実際に買ってしまったら維持費に追われる日々が始まるかもしれません。
「行きたい!」と思っていた観光地。でも、実際に住んでみたら、観光客の喧騒に疲れてしまうかもしれません。
距離感の妙
でも、これって決して悲観的な話ではないと思うんです。
むしろ、適度な距離感を保つことの大切さを教えてくれているのかもしれません。
近すぎず、遠すぎず。その絶妙な距離感の中に、本当の美しさや価値があるのかもしれないんですよね。
おわりに
Superflyの歌詞は、そんな人生の機微を見事に言い表していたんだな、と今更ながら感心してしまいます。
時には、手に入れることを急がず、遠くから眺める余裕を持つのも大切かもしれません。そうすることで、かえって物事の本質的な美しさが見えてくるような気がします。
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